ご挨拶

古くから文化・芸術の中心であった京都。そのいにしえの都で「京の寿し処」として暖簾を守っております。初代・荒木信次が昭和11年に祇園(縄手新橋上ル)で暖簾を掲げて以来、“名物・磯巻”、“名代・鯖寿し”、“京好み・おぼろ巻”に代表される京寿しの伝統を継承しています。

初代・信次は、細工寿司の第一人者として自らの技術を全国に広め、二代目・照雄は、寿司同業組合の要職に就き業界の発展にも尽力してきた一人であります。そして、三代目・一雄は、修業で学んだ経験を基に「寿しと料理」という今日の重兵衛の姿を築き上げました。

また、この三代に貫く心は、『お客様への感謝(いかにして美味しい物を召し上がっていただくかという思い)』はもちろんのこと、『食材に対する感謝』、『業者さんへの感謝』、そして忘れてはならないのは、“重兵衛”の名にも表されている“兵を重く衛る”、つまり『共に働く人々への感謝』です。様々な方々に支えられて、重兵衛丸は帆を進めて参りました。

平成23年3月には、都の中心である山鉾町(占出山)に移転いたしました。さらに多くの方々に重兵衛を知っていただくために…。お昼は「京寿し」を主とし、“おもたせ(お持ち帰り)”もご利用いただき、夜はお料理や御酒も交えた酒膳の席として、皆様をお待ち申し上げております。

店主 荒木 一雄

昭和11年 縄手での開店
すし技術教科書<関西ずし編> 荒木信次編著
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